ある日トイレが水浸しになっていたら、トイレタンクが故障している可能性があります。水を溜めておく場所だから、劣化が進むと漏水しやすい場所であるためです。水漏れは床が濡れたり壁に結露として現れたりして、腐食を進めるため原因を突き止めて早く直すことが大事です。劣化しやすい場所を把握し、定期的に調べましょう。
使った分補給されるからいつでもたっぷりの水を貯蔵
トイレを使用したらしっかりと流さなければならないため、トイレタンクには常に水が溜められ、使用した分はその都度補給され一定の水量が保たれます。16リットル前後貯めるタイプと6リットル前後のものがあり、製造年やメーカーにより差があることが多いです。 水の量に違いがあっても水圧はかかりますから、少しでも故障した箇所があれば漏れ出てきて来てしまいます。便器の中にチョロチョロ水が漏れ出しているのも多くの場合、トイレタンク側に問題があって水漏れしているもので便器が原因ではないこともあるので注意が必要です。 水漏れしている量が少しだけであっても、直さなければ常に漏れ出ているため水道料金が通常よりもかさむことになりますから、放置しないようにしないといけません。
劣化しやすいトイレタンクの部品
トイレタンクは水漏れを防ぐため、ゴムパッキンが使用されています。止水栓や給水管接続部にトイレタンク内の部品や便器とトイレタンクの間など様々な部分にあって、サイズや厚さもまちまちです。ゴムパッキンはすり減ったり硬くなったりして割れることがあり、少しでも隙間ができれば水圧がかかって水漏れにつながります。 頻繁に作動させるレバーや、トイレタンク内の給水にかかわっているボールタップも常に動いているため破損しやすい箇所で、いつまでも便器に流れる水が止まらなくなる原因になりえます。普通に見ただけではわかりにくく、悪化して水漏れ状態がひどくなってから気が付くことが多いので、定期点検を行って早めに劣化や故障に気づけるようにすると安心です。
誰でもできる水漏れを発見した時の対処方法
水漏れを発見したら専門家に修理を依頼することは当たり前ですが、直してもらうまで放置すると水がもったいないので、使わないときはトイレタンクへの給水を止めましょう。壁からトイレタンクに繋がる給水管は、必ず水を止められる止水栓があります。水量を調節するときにも使われるもので、マイナスドライバーで回すことが可能です。 トイレの便器内に流れ出ているときは、ボールタップが正常な動きをしていないことがあるため、フタを開けて浮き球を少し動かしてみると止まることがあります。水が止まったとしても劣化が進んでいて同じ症状が起きる可能性が高いので、交換してもらったほうが安心です。 ゴムパッキンは市販されていますが、工具や技術がないとスムーズな交換ができません。新しいゴムパッキンは部品にぴったりになるようきつく作られているため、ちゃんとした位置にはめ込めず斜めになってしまうことも多いのでプロに頼んだほうがよいでしょう。
トイレタンクは水漏れ原因で一番よくある故障箇所まとめ
トイレタンクの水漏れは起こりやすく、原因は主に部品の劣化によるものです。日ごろ掃除をするついでに目視したり、業者に依頼して点検を受けたりすれば水漏れを起こす前に劣化した部品部分を交換することが可能です。 新製品ほど素人では対応できない構造になっているため、プロにお任せしましょう。自分で直して安く済ませたいのであれば工具をそろえて、メーカー名と品番を確かめて同じものを買います。幅広いメーカーに対応できる安価なものも売られていますが、正規品と違って強度に差があり、ぴったりなサイズではないことも考えられるため適応部品を買うことが大事です。 修理部位や交換する部品によって修理代は変わってきて、ボールタップ交換の場合は取り寄せが必要になる可能性があります。修理前には見積もりを依頼して価格を把握したほうがよく、高額に感じる場合は内訳を確認しましょう。修理が終わったら、必ず施工した業者がいる前で水を流してみて水漏れがないかしっかり水が止まるか確かめてから帰ってもらうようにすれば、直っていないときにすぐに指摘できます。